design ARJUNA 情報サイト(ブログ) http://arjuna.dngo.jp/ Welcome to my information site. ja design ARJUNA Copyright2024 2024-05-01T14:30:54+09:00 hourly 1 2024-05-01T14:30:54+09:00 design ARJUNA 情報サイト(ブログ) http://img01.dngo.jp/usr/arjuna/img/130409160640.jpg http://arjuna.dngo.jp/ 240 192 Welcome to my information site. デザイン大国!オランダvol.3 https://arjuna.jp/2023/12/08/%e3%83%87%e3%82%b6%e3%82%a4%e3%83%b3%e5%a4%a7%e5%9b%bd%ef%bc%81%e3%82%aa%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%80vol-3/ みなさんこんにちは、長崎のデザイン事務所「デザインアルジュナ」のスタッフ宮﨑です。インプットの旅、第7回目の旅先は、、、、、引き続き「オランダ」です!笑前回はオランダ人デザイナー「ディックブルーナ」について言及していきましたが、今回もオランダのデザインについて調査していきたいと思います!では、早速ですが、オランダの旅へ ︎「オランダデザイン」=「ダッチデザイン」ダッチデザインという言葉をご存知ですか?ちなみにダッチとは英語でオランダ人やオランダ語のこと。オランダの芸術的デザイン流派、特にプロダクトデザインや建築デザインを指す言葉です。芸術的流派とは、日本で言うと「琳派」などがニュアンスは近いのかな〜と。琳派の代表的な作品といえば「風神雷神図屏風」琳派は、デザイン性の高さをとても評価されて、デザイナーなら知らない人はいない「田中一光」のポスター「JAPAN」は有名ですね。 話をオランダに戻しますとダッチデザインとは、オランダのデザイン=ダッチデザインと認識されるほどにオランダのデザインに深い関わりがあります。なんとダッチデザインウィーク(‎Dutch Design week)と呼ばれるイベントが毎年開催されているらしいです。※今年2023年は10/21(土)から10/29(日)家具や食器、車、家、ポスター、映像、グラフィック、、、枠にとらわれない作品が数多く展示され国を挙げての文化的イベントが開催されるオランダのデザインというものの浸透性と価値の高さを感じますね。 ︎コンポジションからの学びオランダの有名な画家にピエト・モンドリアンという方がいるのをご存知ですか?白地の上に黒い垂直線と水平線のグリッド模様と三原色で構成された「コンポジション」が代表作として挙げられます。モンドリアンの作品はとてもシンプルでありながら動きとエネルギーを感じる何かがあります。三原色をランダムに配置することで生まれる普遍的な要素。絶妙なバランスでそれぞれに調和が生まれているように感じますね。この配色を見ると、佐藤可士和さんの「Smap」を連想することがあります。少なからず、佐藤可士和さんの「Smap」はモンドリアンの「コンポジション」の影響を受けた部分があるかと思います。モンドリアンの「コンポジション」はオランダ人のデザイナーに影響を与え続けています。三原色のブロックのデザインは、イヴ・サンローランのファッションやアーティストのアルバム、MV、自動車や家具など幅広く使われシンプルさと洗練さを表現する広告要素の代名詞にもなっているそうです。前回の記事でもご紹介した「ディック・ブルーナ」もモンドリアンに影響を受けたデザイナーの1人ですね。原色に近いカラー、イラストたちを形取る太めの黒縁。シンプルの極意が詰まっています。 ︎グリッドを意識するモンドリアンの「コンポジション」のブロック=「グリッド」はロゴ、冊子、webサイト、などどんな広告媒体でも応用が効くかと思います。デザインする際によくキーワードとして出てくる「グリッド」。モンドリアンのグリッドを一度何か別の広告媒体に落とし込んでみた方がいいのかも?モンドリアンの洗練されたバランスとデザイン性の高さを再認識することができそうです!正直、オランダのデザイン性の高さは、僕が話すまでもないことかもしれませんオランダの旅はこれくらいにして他の国を旅して回ろうかと思います!(またオランダを旅するかもw)次回の旅先はどこにしようThe post デザイン大国!オランダvol.3 first appeared on デザインアルジュナ|長崎のグラフィックデザイン事務所|ブランディング|Webデザイン|ロゴデザイン事務所. ]]> BLOG design ARJUNA 2023-12-08T18:55:30+09:00 「アルジュナ」という名 https://arjuna.jp/2023/12/01/%e3%80%8c%e3%82%a2%e3%83%ab%e3%82%b8%e3%83%a5%e3%83%8a%e3%80%8d%e3%81%a8%e3%81%84%e3%81%86%e5%90%8d/ わたしがわらえば design ARJUNA 2023-12-01T16:17:56+09:00 インサツビトがやってきた!!(後編) https://arjuna.jp/2023/11/10/231110/ みなさんこんにちは。長崎のデザイン事務所「デザインアルジュナ」よりスタッフの大坪です。さてさて本日は前回に引き続きインサツビト様のワークショップについて後編を綴っていきたいと思います。前半の記事はこちらから読めますのでまだ読んでない方や、読んだけど忘れたな〜という方は予習復習がてらどうぞ。 WS1 クリスマスカードを作ろう!事前にお送りしたデータをポストカードサイズに印刷してもらい、持参いただきました。今回試した手法は下記の3つです。①メタリック印刷②透明フィルムへの印刷③ホワイトインキを含む5色印刷アルジュナメンバーは③のホワイトインキを使った印刷でクリスマスカードを印刷してもらいました!出来上がったのはこちら!!思っていたよりもバッチリ白の印刷が載っていてびっくりしました。私は個人的に過去、孔版印刷で白印刷を行ったことがありましたがここまではっきり印刷が出たことはなかったので、それくらいのイメージでいたのですが、その倍くらいしっかりとインクが載っている印象です。こんなにしっかりと載せることができるのには秘密があって、前半の記事で書いた通り、この印刷機では一度に16色を同時に乗せることができるので、白をはっきりと出したい!と思えば極端な話16回刷ればいいというわけなんですね。確か今回は3回か4回だったと思いますが、もっと重ねれば白箔のような表現も可能とのことでした、恐るべし…。次はメタリック印刷です。メタリック印刷の手法は当然メタリック表現も面白かったのですが、同時に刷っているピンクの発色に会場メンバーは驚いていました。一見蛍光ピンクに見えるのですが、こちらは普通のインクらしいです。 また、透明フィルムへの印刷はイラストレーターさんの繊細な線が綺麗に出力されていてとても魅力的でした。ご本人が紙に刷った現物も持参してくださっていたのですが、そちらとの比較もできてとても興味深かったですし、データの作り方も全然違うらしく、こちらの印刷も試してみたいと思いました。 WS2 いざ、実例紹介!後半のワークショップでは、過去インサツビト様で制作された貴重なクライアントワークを持参いただき、実例を紹介いただいたのですが、なんというかもうね、みなさん狂人(くるいんちゅ)がすぎます!某デザイン専門学校卒業制作集の小口印刷+袋とじとか、めちゃくちゃ高いシルバーの紙に印刷した予算度外視な作品集とか、こんな表現を考えられることにも驚きましたが、それを実現できるということにさらに驚きました。たくさんの実例を紹介いただいたのですが、私が特に興味深かったのはバリアブル印刷という所謂シャッフル印刷なのですが。これが印刷したいパーツを複数用意すれば、あとは指定した色やランダムな色で様々な組み合わせで自動印刷してくれるというめちゃすごな機能なのです。例えばこちらはあるイベントで作られた装飾POPなのですが、イラストは同じなのに、配色が違うことがわかるでしょうか? このようにカラバリをいくつも量産できるというのです…ちょっと新常識すぎません!?しかも気に入らない組み合わせは除外したり、自分で指定することも可能なので、納品先のユーザーに合わせて調整することも可能ってことですよね、すごすぎる。。。いつかぜひ試してみたい印刷手法です。他にも、通常沈んでしまいがちな発色の色も再現することができたり、紙などにもよるかと思いますが、にじみなども少ないと感じたので、高精細な印刷にも向いているなと感じました。また、インサツビト様では目的の表現に向けて相談したり、試し刷りを行えるサービスを提供しているので、イメージした仕上がりとのギャップを少なくすることができるのも大きなポイントなので、個人的な制作にも是非使わせていただきたいなと思いました。 あとがきワークショップ後にはインサツビト様と参加者の皆さんで懇親会を行いました。新幹線の時間があるので、お2人とは約2時間という限られた中ではありましたが、デザインや印刷に対する熱意をお聞きし、またクリエイターが集まったということも相まってとてもとてもアツく濃密な時間にになりました!インサツビトの皆さん、この度は遠い長崎へお越しいただきありがとうございました!いつか広島の本拠地へも行ってみたいです!!The post インサツビトがやってきた!!(後編) first appeared on デザインアルジュナ|長崎のグラフィックデザイン事務所|ブランディング|Webデザイン|ロゴデザイン事務所. ]]> BLOG design ARJUNA 2023-11-10T20:27:10+09:00 デザイン大国!オランダvol.2 https://arjuna.jp/2023/11/02/%e3%83%87%e3%82%b6%e3%82%a4%e3%83%b3%e5%a4%a7%e5%9b%bd%ef%bc%81%e3%82%aa%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%80vol-2/ みなさんこんにちは、長崎のデザイン事務所「デザインアルジュナ」のスタッフ宮﨑です。インプットの旅、第6回目の旅先は、、、前回に引き続き「オランダ」です。今回は、前回の旅をより深掘りして知見を広げていく旅にしていきたいと思います。早速ですが、オランダの旅へまずは、世界的に愛されているディックブルーナについて深掘りしていこうと思います。ディックブルーナについて皆さんはどのような人かご存知ですか?ミッフィーの生みの親でも知られているディックブルーナ、僕自身、あまり詳しいわけではないのですが、ディックブルーナの展示を見に行ったり、絵本や作品集が実家の本棚に並んでいます。というのも僕は4兄弟の末っ子で兄や姉が買ってもらったもの、自分が買ってもらったゲームやおもちゃや洋服、特に絵本は両親が好きなのもあり、たくさん集めていました。外国の絵本もたくさんありますが、特にミッフィーとおさるのジョージがお気に入り今でもミッフィーやおさるのジョージグッズが売られていたり、UFOキャッチャーなど見かけるとついつい手に入れたい衝動に苛まれます。ディックブルーナが何者か、どんなにすごい方なのか知らない子供からデザインを志す大人まで、年代問わず愛されるのにはきっと知らない理由があるはず。まずは、そこを探っていきたいと思います。 色に対するこだわりディックブルーナの作品に対する強いこだわりの一つに「色」があります。ディックブルーナの絵本作品では「ブルーナカラー」と呼ばれる赤、青、緑、黄色、茶色、グレーの6色+白だけで構成されています。(※黒は輪郭を描くために使われブルーナカラーには含まれません) 6色にはそれぞれ意味が込められています。・赤…喜び・楽しさ。幸せで豊かな空気のイメージ。温かい、愛情の色。・黄色…明るさ・楽しさ。赤や緑に温かみを与える色。・緑…安心・安定。私たちの世界を彩る、樹木などの自然描画に必要な色。・青…悲しみ・静けさ。よそよそしく冷たい色。・茶色…落ち着き。ミッフィーのお友達を表現するための色。・グレー…バランスに必要な色。ミッフィーのお友達を表現するための色。キャラクターに注目して見てみると色の特徴によってキャラクターの性格も表現されているように思います。 このようなカラーの使い方が大胆でとても印象に残ります。僕は、デザインをするにあたってメインカラー+2色ほどで構成してつくるものによっては、カラーを使いすぎるとどうしても雰囲気を壊すものもあり、要素は少なくまとめてトーンを合わせるようにすると全体にまとまりが出るかなとは思っています。ディックブルーナのカラーの使い方を見ると自分が小さな型にハマりすぎていることを痛感します。淡い色ばかりを使った組み合わせをしてしまいがちで、、、もっと大胆な色使いを!と言われることも多々あります。(原色に近い色を使うのに少し抵抗がある節が)カラーを多く組み合わせるというよりも全てのカラーのトーンを合わせて要所要所で原色に近い強いカラーを差し色として入れる。を心がけていくとデザイン展開を広げた際にも全てに統一感が出る。ディックブルーナのカラー展開を見るとそう感じます。 キャラクターの描き方にもディックブルーナの強いこだわりがあります。アウトラインの黒い線は全て手書きでわざと震えた線にしていて、キャラクターや花に鼓動を感じる仕掛けがされていたり。実は、ミッフィーは常に正面を向いて描かれています。ちょっと不自然に見える構図もあったりそれでも正面のこだわりは貫いています。どの場面でもミッフィーがこちらを見つめているのは、どんな時でも読む人と向き合っていたいというディックブルーナの強い意思を感じます。ディックブルーナのシンプルな世界には細かな仕掛けがいくつも施されています。どんなシンプルなデザインでも深みを感じるのには作り手のこだわりや努力があってこそだと身に染みます。僕もデザインをするにあたって妥協するのではなく、どんなものでもやり切った!とそう思えるものを作り上げていきたいと思います。まだまだオランダの旅は続きます!次回もお楽しみください! The post デザイン大国!オランダvol.2 first appeared on デザインアルジュナ|長崎のグラフィックデザイン事務所|ブランディング|Webデザイン|ロゴデザイン事務所. ]]> BLOG design ARJUNA 2023-11-02T15:47:51+09:00 Arjuna News Octover https://arjuna.jp/2023/10/06/arjuna-news-octover/ みなさんこんにちは。今月から新コーナーのスタートです、その名も「ArjunaNews」こちらでは弊社が携わったクライアント様の旬なお仕事や情報を紹介していきます! おむすび処「おはる」10月6日銅座町にOPEN!長崎市銅座町におむすび専門店がオープンします!その名も「おむすび処おはる」です。お米が大好きな店主と若女将がお水にこだわり新しいおむすびのスタイルを提案します!小さなお子様連れでも安心してお食事ができるよう、べビーチェアも準備してあります。お店ではおむすびのほか、お味噌汁も提供するそうなので、小腹が空いた時は是非ふらっとお立ち寄りください!優しい笑顔の若女将が出迎えてくれますよ!弊社ではこちらのロゴを制作させていただきました。のりの上でほかほかご飯とおかずが仲睦まじく抱きしめあっている姿を表現。  おむすび処 おはる 〒850-0841 長崎市銅座町6番13号1F TEL 090-7161-4320 営業時間 昼11:00~14:00/夜19:00~24:00 熱帯魚のレンタルサービスはいかが?「レンタクアクアリウム長崎」のサイトがリニューアル!皆さんは「レンタルアクアリウム」というサービスをご存知でしょうか?熱帯魚や水槽を自分で用意することなく、定額料金で一式レンタルできるというサービスで、水替えや清掃などちょっとめんどくさそうなメンテナンスも全て請け負ってくれます。水槽のレンタルは、クリニックや店舗の待合などはもちろんのこと、個人宅でもレンタルできるので、熱帯魚を迎え入れてみたいなとお考えの方は是非相談してみてください!弊社ではこちらのサイトリニューアルをお手伝いさせていただきました。 水の中を魚がふよふよと気持ちよさそうに泳ぐ姿や泡が浮遊する動きなど、楽しいサイトになったので、是非覗いてみてくださいね!レンタルアクアリウム長崎 〒852-8133長崎市本原町4-5 TEL 095-894-4857 https://www.aqua-nagasaki.jp/ 暖簾をくぐればいつでもハレの日!長崎市内で飲食店を展開する「ハレルヤ」様のコーポレートロゴと各種販促カード制作のお手伝いをさせていただきました。ロゴのコンセプトは「笑顔の絶えない みんなの居場所」楽しそうに大笑いする人の顔を「ハレルヤ」の文字で表現しました。 ほっぺの部分に赤い丸を入れ、明るい「ハレ」の日を表現。 お店に集まる人、一緒に働く人がみんな前向きになれる、そんなロゴマークになりました。 名刺とショップカードもロゴとお揃いで赤を基調にしたデザインにしています。 楽しい気分で帰路につきたい。そんな時はハレルヤへ是非お立ち寄りください! 美味しい食事と人の笑顔があなたの1 日をきっと「ハレ」の日にしてくれますよ! 2023年のクリスマスも梅月堂のケーキで決まり!気づけば2023年もあとわずか…といえば、クリスマスもう間近! 洋菓子店ではクリスマスケーキの予約がスタートしますが、長崎老舗の梅月堂でも10月1日より予約が始まりますよ! 今年は新作ブッシュドノエルを加えた7種のケーキが販売されます。 昨年に引き続きシュトレンも!クリスマスのカウントダウンにいかがでしょう? また、梅月堂では早期予約特典として、11月30日までのお申し込みで10%OFFの割引価格になります。 このチャンスを是非お見逃しなく! ご予約期間:10月1日(日)~12月15日(金) 梅月堂(本店) 〒850-0853 長崎県長崎市浜町7-3 営業時間10:00~19:00 TEL 095-825-3228 https://baigetsudo.com/The post Arjuna News Octover first appeared on デザインアルジュナ|長崎のグラフィックデザイン事務所|ブランディング|Webデザイン|ロゴデザイン事務所. ]]> Arjuna News design ARJUNA 2023-10-06T18:55:59+09:00 デザイン大国!オランダ https://arjuna.jp/2023/09/22/%e3%83%87%e3%82%b6%e3%82%a4%e3%83%b3%e5%a4%a7%e5%9b%bd%ef%bc%81%e3%82%aa%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%80/ みなさんこんにちは、長崎のデザイン事務所「デザインアルジュナ」のスタッフ宮﨑です。インプットの旅、5回目の旅先は「オランダ」オランダを旅するとなると気合を入れないといけません.というのもみなさんご存知の通りオランダはデザイン大国!!!語り出したらキリがないアルジュナの本拠地長崎でオランダといえば、真っ先に思い浮かぶのはハウステンボス。ハウステンボスはオランダ語で「森の家」。パーク全体がオランダの街並みを再現していて、なんと敷地面積は東京ディズニーリゾートの1.5倍!単独テーマパークとして日本最大!!!出島でのオランダ船との貿易、平戸オランダ商館、オランダ坂、古から長崎とオランダは切っても切れない関係で脱線しすぎる前に、長崎とも縁の深いオランダを旅していきます デザイン大国!オランダ!!!17世紀にレンブラント、フェルメール、19世紀にはファン・ゴッホを生み出したオランダ。これだけ聞いても、オランダすごい!と感じます。(僕のデスクにもフェルメールの作品が悠々と佇んでいます。)また、ミッフィーなどで知られる絵本作家、グラフィックデザイナーとして世界的に活躍し愛されるディック・ブルーナさん。僕もその暖かみのある手描きの線、鮮やかな色使い、観る者の想像力に訴えるシンプルで大胆な構成が好きでたくさんの本が本棚にあります。 タイポグラフィのパイオニア「ピエット・ズワルト」僕が今回の旅で最も興味をそそられたのは、ピエット・ズワルトという方です。ピエット・ズワルトさんは、現代のタイポグラフィのパイオニアの一人とも言われており、戦後のオランダ人デザイナーに大きな影響を与えたレジェンド的存在だそうです。僕も名前だけ聞いたことがあるくらいで、ピエット・ズワルトさんについて調べていくと、これこそタイポグラフィの元祖とも思える構成に感じます。ピエット・ズワルトさんは元々建築から多大な影響を受けていて、デザインのプロセスとしてはタイポグラフィを題材として作品を組み立てていくピエット・ズワルトさんは自分の職業を「タイポテクト」と読んでいたそうです。(タイポグラファーの「タイポ」と建築家を意味するアーキテクトの「テクト」を合わせた造語) タイポテクトとコンクリートポエトリー(具体詩)僕は、学生の頃に研究で「コンクリートポエトリー(具体詩)」という表現技法について調べたことがあります。コンクリート・ポエトリーとは、言葉の意味を排除し、形式・形態にこだわった詩のことで、厳密には、在来する制度と結びついた記号の意味の解放を目的とした詩。とても難しく感じます。言葉の意味を考えるのではなくて、言葉を文字として一つの記号とみて、詩全体の意味を構成していくピエット・ズワルトさんのこの作品を見るとどこか似てる気がします。ピエット・ズワルトさんは、映画のポスターやブックカバーなどでも建築的機能性のある観点と独自の表現を昇華することで現代のタイポグラフィのパイオニアの一人と呼ばれるに至ったのかもしれません。作品から広告へ!相手に喜んでもらう。そして自分も嬉しくなる。自己満で完結させないのはデザインの分野でとても大切なことだと感じています。「ダッチデザイン」に「ピエト・モンドリアン」オランダを旅するにはいくら時間があっても足りそうにありません。今回は早々に帰国させていただきますね。次回はより深掘りしたコアなオランダを旅します!The post デザイン大国!オランダ first appeared on デザインアルジュナ|長崎のグラフィックデザイン事務所|ブランディング|Webデザイン|ロゴデザイン事務所. ]]> BLOG design ARJUNA 2023-09-22T10:52:00+09:00 インサツビトがやってきた!!(前編) https://arjuna.jp/2023/09/15/230915/ みなさんこんにちは。長崎のデザイン事務所「デザインアルジュナ」よりスタッフの大坪です。今年は本当に暑かったですね…本日はあつさ”違いでアツい創作意欲沸き立つ話題をお持ちしました。 デジタルオフセットってなんでしょう?みなさんは「デジタルオフセット」という印刷手法をご存知でしょうか?簡単にいうと「オフセット印刷」と「オンデマンド印刷」の良いところを組み合わせたハイブリッドな印刷手法で、高品質の印刷を小ロットから印刷できる手法だそうです。版を用いないので、コストも抑えることができてこの字面だけを見ると良いところしかないですよね。私も名前だけは聞いたことがあったのですが、実際に印刷をしたことがなかったので、どういう仕上がりになるのかこれまで見ることはありませんでした。そんなとき、福岡のカジワラブランディング株式会社代表の梶原様より、弊社代表牛島へ「面白い印刷手法のワークショップを長崎で開催しませんか?」とお声がけいただき、インサツビト様との出会に至ったのでした。※インサツビトについて広島にある「中本本店」を母体とする、デジタルオフセットに特化した印刷物の制作、支援を行うクリエイティブチームです。複雑な手法の印刷相談や、テストプリント、印刷手法の研究などを行っています。インサツビトについてもっとくわしく!    インサツビト様との出会いそんなこんなでインサツビト様と繋がりを得た私たちは、まずどのような活動をワークショップでされているのかを知るべく、リモートでお話を聞くことになりました。これまでのワークショップでは、過去の制作事例をまじえながら、デジタルオフセット手法についてお話をされるのがメインだったようです。事例が幅広いので、それだけでも結構なボリュームになると思いましたが、自分が作ったデータがどんな仕上がりになるのか見てみたい!という弊社からのリクエストで、今回は実践を交えながらの開催にしていただきました(押しが強くてすみません)はるばる広島からお越しいただいて開催するワークショップなので、弊社の他にも長崎のクリエイターの皆さんをお呼びして実施することにしました。 ワークショップ当日来る8月5日、広島から片道5時間くらいをかけてインサツビト様が来崎。今回はグラフィックデザイナーである竹内さまと1級印刷技能士の木本様がお越しになりました。また、リモートで広島の工場から実際に使われているデジタルオフセット印刷機のご説明を村上様にリモートで実施していただきました。ワークショップは二部構成になっており、前半の第一部では参加者が事前に制作して送っていたデータをもとに、実際にデジタルオフセットで印刷された制作物を見せ合うという和気藹々とした時間。第二部はこれまでの制作事例をまじえながら、デジタルオフセットで可能な印刷表現や、オフセットやオンデマンドとの違いについて解説いただく時間になりました。  デジタルオフセット印刷機HP Indigo 7Kとは?インサツビト様で稼働しているデジタルオフセット印刷機はHPの「HP Indigo 7K」というなんだかかっこいい名前の印刷機だそうです。まだ国内には導入例が数台しかないそうで、価格も結構なお値段がするとか(うろ覚えですが確か1億近かった気が…)使用インキもオフセットで使用する粉体とは異なり、液体トナーとなるようです。粉体トナーよりも粒子が小さく、より細かな再現が可能とのことでした。また、こちらの印刷機では一度の印刷で最大16色のインキを重ね刷りできるというのが大きな特徴で、たとえば通常白のインキを1度だけ印刷すると浅く出てしまいますが、こちらだと何度も印刷できるので、まるで白箔を押したような真っ白な表現も可能です。また、勘の言い方はすでにお気づきかと思いますが、一度で全色印刷できるということは、版ズレが起きないということを意味しています。オフセット印刷の刷物をルーペなどで見たことがある方は分かるかと思いますが、トンボが微妙にずれてCMYKのカラーがそれぞれ確認できることがありますよね。その現象がこちらの印刷機だと起こらないらしいのです…。(版ズレを簡易的に再現してみました)なんかちょっとぼやけて見える? 拡大してみるとシアンとマゼンタが見えてしまっている! これが版ズレの現象ですこれが回避できるなんて革新的すぎません!?ネット印刷などでたまに版ズレしてモヤモヤしていたあの気持ちが払拭されるなんて、かなり魅力的に感じてしまいますね。こちらの印刷機についてはHP日本のサイトでも見ることができますよ! 話したいことがありすぎて、ワークショップの内容に入るまでの前段がかなり長くなってしまいました…。本日のところはここまでにして、次回後半にてワークショップの内容をじっくりとお伝えしますのでどうぞお楽しみに!!The post インサツビトがやってきた!!(前編) first appeared on デザインアルジュナ|長崎のグラフィックデザイン事務所|ブランディング|Webデザイン|ロゴデザイン事務所. ]]> BLOG design ARJUNA 2023-09-15T20:36:53+09:00 七転八起「デザインにおける引き算」 https://arjuna.jp/2023/08/19/%e4%b8%83%e8%bb%a2%e5%85%ab%e8%b5%b7%e3%80%8c%e3%83%87%e3%82%b6%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%81%ab%e3%81%8a%e3%81%91%e3%82%8b%e5%bc%95%e3%81%8d%e7%ae%97%e3%80%8d/ おばんです〜。長崎のデザイン事務所「デザインアルジュナ」よりスタッフの大坪です。なぞ挨拶からスタートしましたが「おばんです」とは東北地方で使われる「こんばんは」の意です。めちゃ私事で恐縮ですが、7月の連休中に個人旅行で宮城と山形に行っており、夜のニュースの出だしがこれだったので、リアルに言うんだ!?と驚いた最近の出来事です。ちなみに本日の話題は前置きとは全然関係ありません。前回に引き続き、私がアルジュナに来てからの七転八起を綴っていきたいと思います。 装飾に逃げがち問題デザインを勉強しはじめの時にあるあるだと思うのですが、何かを強調させたいときに罫線やイラスト、吹き出しなどを盛りに盛ってしまいがちではないでしょうか。まさに今、私はその壁にぶち当たっていて、つい先日もチラシを制作していたときに指摘をズッバシと受けたばかりです。大学で絵を勉強していたときも『余白をなんとしても埋めなければ・・・』という強迫観念にかられていたことがあったので、これもまたクセなのかもしれません。思い切って余白を入れると、手数も減るし、一気に抜け感が出て一石二鳥だったんですけどね。 引き算の美学ということで、今は「足さない」と言うことを意識してデザイン修行の真っ最中です。その指摘を受けたチラシを例に、足しに足しまくったビフォーと引いて美しくなったアフターを比べてみようと思います。  こちらがビフォーです、う〜んごちゃついてますね〜。作っているときは自分で俯瞰して見れていないので、社内で指摘を受けるまでは「これで次はクライアントチェックだ!」と思っていました。が、しかし、、これでスッと通らないのがアルジュナ最大の樹世s関所です。樹世さん「悪くは無いけど、このサービスを利用してみたいと思わなかった!」私の中で衝撃が走りました『それはもうチラシとして成立しないのでは!?』具体的に指摘されたのは大きく2つ表面…モチーフのごちゃつき裏面…利用方法のわかりづらさ表面についてちょっと言い訳させてもらうと、本案件がwebとチラシと別のツールを使ってサービスを周知させるというものだったので、先に完成に近づいていたwebの方にトーンをあわせて作っていました。webのFVがお魚と泡がフワフワと動く賑やかなものだったので、そのイメージを踏襲してチラシも制作したのですが、ここでうっかりしていたのが『web上では魚が動くけど、チラシでは動かないと言うこと』当たり前のことなのにここ最近の暑さで完全に脳が死んでいました。出力する媒体によって調整を入れるということを忘れないようにしたいですね。裏面文字のバランスがパラパラとしていて何が重要なのかよく分からないですね。また『はじめよう!お魚との楽しい暮らし』というコピーがなかなかに窮屈です。さてさて、表面のアフターはこちらです。お魚の数や文字との被りを整理してスッキリとなり、コピーが一番目立つようになりました。次に裏面のアフターです。この後いろいろとこねくり回したのですが、自力で解消できず、樹世さんに触ってもらいました。コピー部分は装飾を足すのでは無く、逆に文字のみにして大きさと余白を最大限に活かすことで、無駄なものがなくなり、スッと目に飛び込んでくるようになりました。罫線や文字のバランスも整え、全体的に読みやすく改善されています。本日のまとめ樹世さんがイラレを触りながら色々と教えて下さるのを横で聞いていると、いつも目から鱗なことばかりで『これがデザインするってことダァ!!』とぶん殴られている気持ちになります。私も引き算の美学を身につけて、伝えたいことがきちんと伝わるデザインを目指してますます精進していきたいと思います。ではでは、今日はこの辺で、次回の七転八起もどうぞお楽しみに!The post 七転八起「デザインにおける引き算」 first appeared on デザインアルジュナ|長崎のグラフィックデザイン事務所|ブランディング|Webデザイン|ロゴデザイン事務所. ]]> BLOG design ARJUNA 2023-08-19T14:29:47+09:00 仏壇を描く!坊さんデザイナー https://arjuna.jp/2023/08/07/%e4%bb%8f%e5%a3%87%e3%82%92%e6%8f%8f%e3%81%8f%ef%bc%81%e5%9d%8a%e3%81%95%e3%82%93%e3%83%87%e3%82%b6%e3%82%a4%e3%83%8a%e3%83%bc/ こんにちは。アルジュナの牛島です。サイトのプロフィールにも書いているのですが、私はお寺の娘、4人兄弟の3番目として育ちました。父が青年時代に芸術大学志望だったこともあり、厳しい世襲業界の中、自由な進学をさせたいと私をアートの世界へ薦めてくれた縁で、こうして今デザインの仕事に就かせてもらっています。さて、「アルジュナ」という名前の由来ですが、こちらも仏教伝来の名称です。ご存じの方もおられると思いますが、「ナーガールジュナ(Nāgārjuna)」というインドの古いお坊様のお名前から頂いたのが「アルジュナ」。ナーガ=龍、アルジュナ=樹を意味します。(諸説あり)中国・日本では「龍樹」という名で知られる高僧で、世界で初めて「空(くう)」という哲学を説かれた方です。空についてのお話は、ブログの文字数では収まりそうにないので、また別の機会に。今日は、お坊さんの家庭で育ち、僧侶の資格を持つというデザイナーの私が、お寺の仕事にどう携わっているのか、お話しようと思います。 令和を生きるお坊さんたちの課題 様々なクライアント様から依頼を受ける中、実はお寺・仏教関連のお仕事を受けることが多いのが私達アルジュナの特徴です。中でも、宗教離れ・お寺離れが後を絶たないこの時代の中、私達お坊さんの業界では新しい世代へ仏教の教えを受け継いで行くことが大きな課題となっています。私のお寺は浄土真宗なのですが、本山は京都の東本願寺というところです。本山をはじめ九州・東京などの支部から様々なデザインのお仕事を頂いています。一昨年、年間を通して、一風変わったお仕事をさせて頂いたので、ちょいとご紹介します。さて、若いご夫婦の家庭ではあまり見かけないかもしれませんが、お仏壇って皆さん何のためにあるかご存じですか?○○回忌など、ご家族の法事で集まると、奥の仏間でお坊さんがお経を上げているシーンを見たことはないでしょうか。「ご本尊アフターケア通信」。改めて見ると何だかセンセーショナルなタイトルの冊子ですね。ご本尊…聞き覚えの無い言葉ですが、何の事でしょう?これはお仏壇の真ん中に立って(または座って)おられる仏像のことです。ご家庭の本尊は木彫りの仏像だったり、仏像が描かれた掛け軸だったりと宗派によっても様々なのですが、ご本尊はご家庭の中で最も大切な場所に安置されているものです。ご家族の方が亡くなられ、初めて家庭の仏間に本尊を迎えられる方のために、初歩的な知識や作法、仏教のお話など、気軽に手に取って読んで貰えるように製作された小さなリーフレット。1年間、毎月おうちに届きます。 みんなの生活のそばにある仏事 言われてみれば…法事も葬儀も、全くどのように振る舞ったらいいのか判らないことばかりではありませんか?私はお寺で生まれ育ったので違和感を感じずに生きて来たのですが、出会う方の殆どがお仏壇の前で何をしたら良いのか、また中に並んでいる仏具の全てが何を表し、何のためにあるのか判らないまま過ごして居るという事を後から知りました。これはなんとかしないと、と。まずは、何だか得体の知れないモノ、という印象を払拭し、ご本尊に大事に向かい合って座って頂きたいという想いを企画にまとめ、「お仏壇のアイテムを愛くるしく表現」というテーマの元、12ヶ月をかけて作画を進めていきました。季節に応じた年中行事をモチーフに、 初号…打敷(うちしき)=ご本尊や仏具を乗せる台に敷く刺繍柄の敷物7月号…朱蝋(しゅろう)=法要の際に使用する赤いロウソク8月号…墨袈裟(すみげさ)=お坊さんが付けている黒い袈裟(兄がモデル)9月号…華瓶(かひん)=仏前に供える仏花用のかびん10月号…お仏飯(おぶっぱん)=仏前に供える供物(ごはん)11月号…お華束(おけそく)=報恩講(宗祖親鸞聖人の年忌法要)に備える飾り餅12月号…鐘楼(しょうろう)=お寺の鐘2月号…鶴亀の燭台(しょくだい)=仏前に供える鶴と亀のロウソク台5月…赤本(あかほん)=法要の勤行の際に皆で唱和する偈文の本6月号…土香炉=お線香を点てる香炉4月号…散華(さんげ)=花まつり(お釈迦様のお誕生日)にお坊さんが蒔く紙製のはなびら1月号…肩衣(かたぎぬ)=法事や法要の際に門徒(檀家)さんが正装用に肩から掛ける袈裟風の布このような感じで、古くさく得体のしれない仏具の色々を、心を込めてポップに描いていきました。ひとつひとつには大切に守られてきた由来や作法などがあり、その所作を改めてなぞらえていくと、先祖・家族の繋がりや、生まれてきた家庭への感謝の気持ちが芽生えてくるように感じます。 愛しきものを可愛く描く 「仏具がカワイイ」と感じるのはお寺で生まれ育った私の強み!と思っています。愛するものを描くと、自然と気持ちが入るものですよね。お寺で会うおばちゃんたちや、若いお坊さん仲間にもすっかり気に入って頂き、今年また1年間増版し発行することが決まりました。ありがたーい。その後、新しい案件で広島の僧侶の方々から依頼を受け、「お聴聞手帖」というものを製作する機会がありました。こちらは以前スタッフの大坪が書きましたのでぜひこちらをご覧ください。そして、手帖の特別付録として描いたのが、本堂のお内陣の荘厳(しょうごん)。「お内陣(ないじん)」はご家庭版「お仏壇」のマスター版とでもいいましょうか、お寺の本堂内に安置されるお飾りです。きらびやかですねえ。なぜキラキラしているかというと、これは「極楽浄土」の景観を仮の姿としてランドスケープしているんですね。「お寺の法要に行っても、右も左も判らず、お説法も難しくソワソワしてしまう」という方がいることを知っている私は、ぜひこんな方々に向けて、「ぼうっと眺めてても楽しめる」お内陣探検マップを作りたい!と提案。イラストレーターの山口なみさんに協力いただき、素晴らしい仕上がりとなりました。お仏壇は、皆さんのそばに寄り添ってくれる、仏さまのお部屋です。そしてそのお部屋の中に飾られている仏具一つ一つのパーツはデザインも素晴らしく、よく見ると愛くるしいアイテムばかりです。今度おじいちゃんおばあちゃんのお家や実家などに行ったら(ある方は)、ちょっと眺めてみてはどうでしょう!南無!樹世拝The post 仏壇を描く!坊さんデザイナー first appeared on デザインアルジュナ|長崎のグラフィックデザイン事務所|ブランディング|Webデザイン|ロゴデザイン事務所. ]]> わたしがわらえば design ARJUNA 2023-08-07T11:42:56+09:00 七転八起「説明的になりすぎないということ」 https://arjuna.jp/2023/07/18/230718/ 皆さんこんにちは。長崎のデザイン事務所「デザインアルジュナ」よりスタッフの大坪です。これまで弊社がお手伝いした制作物の過程をブログにしてきたのですが、マンネリ化してきたな〜と言う気持ちもあり、今回はちょっと視点を変えて躓き話を交えながら綴ってみようと思います。以前ブログでガーデンカルチャーコウダ様のDMについて書いたのですが、今回はその過程で一番苦労している絵作りにスポットを当ててみようと思います。(ちなみのその過去記事はこちらから)情緒を纏わせる実は私、大学時代はデザインではなく、絵画を専攻していました。なので、人よりも少しだけ絵が描けるという自負はあったのですが、商業向けのイラストというのはこれまで全く描いたことがありません。なので、まずその違いに最初は戸惑ったりしたものです。さらに、ガーデンカルチャーコウダ様のDMやカレンダーは、規則的な図形を用いて可愛らしい絵作りをしていきます。私は昔からのクセでどうしても説明的になりすぎてしまう嫌いがあり、毎回そこを指摘されてしまいます。さらにさらに、2023年のカレンダーのコンセプトは「物語と共に季節をめぐる」という物語のワンシーンを切り取って情緒を纏わせる超絶難解なテーマを提案してしまいました(自分で自分の首を絞めていくスタイル) ダメだしに応えるさてさて案の定、絵作りに苦労して地獄を見たので、その過程を12月のページを例に順を追って解説してみます。①まず12月のページに掲載する物語を決めます。12月と言えばクリスマスなので、ハンス・クリスチャン・アンデルセン著の「モミの木」の一コマを描くことにしました。切り取るシーンはモミの木を動物たちが囲むシーンです。②シーンを決めたら画に起こすために、参考の図柄を探します。大体Pinterestなどでピン立てをしてストックしておくことが多いです。この時はこの辺にピンを立てていました。③参考の図案を元に実際に作業していきます。レトロ印刷さんでの印刷なので、インクの重なりや抜けなどに気を遣いながら制作していきます。この時点で大分頭がパンクしそうです。当初ピンの右側にあるネズミのいるモミの木の画を参考に制作し、社内ミーティング内での一度目の提案はこちらで提出しました。ダメだしその1「繰り返しが多く、変化が無くてつまらないね」痛いところを突かれすぎて何も言えませんでした…。規則性は守りつつも、絵として面白くなければ意味がありません。何度かやりとりをして次に提出したのがこちらです。大分面白みが出てきたのではないでしょうか?ダメだしその2「あまり意味のない図形があるね、面倒くさがらずに違う図形を入れてみよう」ズボラな性格を見抜かれてしまいました…。上からさらにPinterestや図形の本などをなめ回して最後に出来上がったのがこちらです。一見どこが変わったのか分からないかもしれませんが、よく見るとひとつ前にあったかまぼこ形のモチーフがなくなり、それぞれ違うものに変わっています。かなり苦労はしましたが、最終的には深みが出て、ストーリーの広がりを感じられる絵に仕上がりました! 最高を更新していくということ  最終的には樹世さんと他のスタッフに手伝って貰いながら全てのページの充実度が上がり、めくるのが楽しみになる仕上がりになりました。クライアントであるコウダさんからも「これまでのカレンダーの中で一番素敵!」と太鼓判を押していただけました。来年このクオリティを超えられるのか、、ハラハラしながらも楽しみです。今回に限らず、出来上がったときは最大限の最高を持って納品させて貰うのですが、しばらくして見返してみると「こうすればよかったな」「もっとここはこうできたな」など反省点が見つかってきます。それはきっと成長していることでもあると思うので、ネガティブに考えすぎずに前進していく気持ちを忘れないようにしたいですね。それでは今日はこの辺で、次回の七転八起もどうぞお楽しみに〜!!The post 七転八起「説明的になりすぎないということ」 first appeared on デザインアルジュナ|長崎のグラフィックデザイン事務所|ブランディング|Webデザイン|ロゴデザイン事務所. ]]> BLOG design ARJUNA 2023-07-18T20:27:36+09:00